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2015年06月30日

梅雨の森

森に入ると一瞬さわやかな芳香を感じ、

ふと見上げると樹上にナゴランが可愛い花を咲かせていました。

梅雨の森

ナゴランは暖温帯の常緑広葉樹林内の樹幹や岩などに生える着生ランで、

梅雨時期の不快な気持ちを忘れさせてくれるようなさわやかな香りを放ちます。

奄美大島では6~7月に花の時期を迎え、梅雨の時期に花が楽しめます。

梅雨の森                      学名:Phalaenopsis japonica ファレノプシス ジャポニカ

ナゴランのナゴは沖縄の名護から来ているようです。

セッコク、フウランと共に日本を代表する着生ランの一つです。

近年学名がPhalaenopsis japonica ファレノプシス ジャポニカに変更になり、

日本産コチョウランの仲間となったようです。

梅雨時期の奄美の森は本格的な夏のような暑さはまだなく、

雨の季節と共にやってくるリュウキュウアカショウビンのさえずりが早朝の森には響き渡ります。

雨のせいで薄暗くなった森の中、一瞬さわやかな香りを感じ見渡すと、

そこだけ光が当たっているかのように明るく見えるナゴランの白い花を見つけた時には、

梅雨の不快さを吹き飛ばしてくれます。

どうやら芳香を出すのは午前中だけのようで、においを頼りに探すのは朝早くがいいようです。

ナゴランの香りを探すのは梅雨時のひそかな楽しみの一つになっています。

いつまでもナゴランの香りを楽しめる森を守っていきたいです。


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Posted by 奄美マングースバスターズ  at 07:00 │Comments(0)植物

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