マングースの目撃情報や、活動に関するお問い合わせは下記の連絡先にお願いいたします。
<一般財団法人自然環境研究センター 浦上事務所 鹿児島県奄美市名瀬浦上1385-2
TEL:0997-58-4013
環境省奄美野生生物保護センター 鹿児島県大島郡大和村思勝字腰ノ畑551TEL:0997-55-8620
このブログの写真の無断転載はご遠慮ください。写真については、一部を除いてメンバーが休日等利用して撮影したものを使用しています。2015年06月30日
梅雨の森
森に入ると一瞬さわやかな芳香を感じ、
ふと見上げると樹上にナゴランが可愛い花を咲かせていました。

ナゴランは暖温帯の常緑広葉樹林内の樹幹や岩などに生える着生ランで、
梅雨時期の不快な気持ちを忘れさせてくれるようなさわやかな香りを放ちます。
奄美大島では6~7月に花の時期を迎え、梅雨の時期に花が楽しめます。
学名:Phalaenopsis japonica ファレノプシス ジャポニカ
ナゴランのナゴは沖縄の名護から来ているようです。
セッコク、フウランと共に日本を代表する着生ランの一つです。
近年学名がPhalaenopsis japonica ファレノプシス ジャポニカに変更になり、
日本産コチョウランの仲間となったようです。
梅雨時期の奄美の森は本格的な夏のような暑さはまだなく、
雨の季節と共にやってくるリュウキュウアカショウビンのさえずりが早朝の森には響き渡ります。
雨のせいで薄暗くなった森の中、一瞬さわやかな香りを感じ見渡すと、
そこだけ光が当たっているかのように明るく見えるナゴランの白い花を見つけた時には、
梅雨の不快さを吹き飛ばしてくれます。
どうやら芳香を出すのは午前中だけのようで、においを頼りに探すのは朝早くがいいようです。
ナゴランの香りを探すのは梅雨時のひそかな楽しみの一つになっています。
いつまでもナゴランの香りを楽しめる森を守っていきたいです。

ふと見上げると樹上にナゴランが可愛い花を咲かせていました。
ナゴランは暖温帯の常緑広葉樹林内の樹幹や岩などに生える着生ランで、
梅雨時期の不快な気持ちを忘れさせてくれるようなさわやかな香りを放ちます。
奄美大島では6~7月に花の時期を迎え、梅雨の時期に花が楽しめます。
ナゴランのナゴは沖縄の名護から来ているようです。
セッコク、フウランと共に日本を代表する着生ランの一つです。
近年学名がPhalaenopsis japonica ファレノプシス ジャポニカに変更になり、
日本産コチョウランの仲間となったようです。
梅雨時期の奄美の森は本格的な夏のような暑さはまだなく、
雨の季節と共にやってくるリュウキュウアカショウビンのさえずりが早朝の森には響き渡ります。
雨のせいで薄暗くなった森の中、一瞬さわやかな香りを感じ見渡すと、
そこだけ光が当たっているかのように明るく見えるナゴランの白い花を見つけた時には、
梅雨の不快さを吹き飛ばしてくれます。
どうやら芳香を出すのは午前中だけのようで、においを頼りに探すのは朝早くがいいようです。
ナゴランの香りを探すのは梅雨時のひそかな楽しみの一つになっています。
いつまでもナゴランの香りを楽しめる森を守っていきたいです。

タグ :ナゴラン奄美マングースバスターズ
2015年06月29日
今朝の打田原 6:20
2015年06月27日
ゴミ拾い&外来植物の駆除活動 その①
4月24日 奄美マングースバスターズでは、奄美中央林道と、大和村の嶺山(みねやま) 公園の二か所でゴミ清掃と外来植物の駆除を行いました。
その様子を2回に分けてレポートします。
その① " 奄美中央林道キョラムン橋付近のゴミ拾いとムラサキカッコウアザミ の駆除 "
島の中央を縦断する未舗装の林道 は、奄美中央林道と呼ばれています。
多くの林道が舗装されてしまっている現在、未舗装であるがゆえに人里離れた秘境の雰囲気が保たれている貴重な林道です。
とくに住用川に架かるキョラムン橋を中心とする辺りは、アクセスが難しいため、比較的良好な自然が保たれ、希少な動植物も多い地域です。

とはいえ、実際には全く人が入らないわけではないので、よく見ると投棄された弁当の入れ物やペットボトルなどが散見されることが気になっていました。
しかしこのあたりで清掃活動が行われたという話は過去10年間聞いたことがありません。
さらに目につくのは、キョラムン橋の上やその前後の林道に群生するムラサキカッコウアザミという外来植物です。

世界各地の熱帯亜熱帯に広まり、つい先ごろ公開された 「我が国の生態系等に被害を及ぼす恐れのある外来種リスト」 にも選定されている熱帯アメリカ原産のキク科の草本です。
奄美大島でも、すでに農耕地や集落周辺に広域に生育しており、日当たりの良い場所を好むので林内に侵入する恐れは少ないものの、除去しなければいつまでも減ることがありません。
しかしキョラムン橋周辺は、将来国立公園が指定される場合に、とくに自然の生態系を保護するための核心的な地域になることが予想される場所です。
そのような場所で外来種を放置しておいていいものか問題提起も兼ねて、清掃活動とあわせて駆除することにしました。

作業前

作業後
当日、住用チームと龍郷チームほかのメンバー23人がバスターズカーを連ねて、出発しました。
キョラムン橋に向かう途中の道が太い倒木によってさがれていましたが、チェーンソーで切断して取り除き、前進していきます。

およそ2時間の作業で、ゴミ袋およそ75袋分のゴミとムラサキカッコウアザミが集まりました。

ゴミの中には弁当の殻やペットボトルなどのほか、林道ならではのゴミもありました。
木の幹についていた、昆虫採集トラップの残骸です。


自然に親しむ方策として、昆虫採集を必ずしも否定するものではありませんが、こうした不心得な人が後を絶たないとなると、いずれ奄美大島でもトカラ列島のように全面的に昆虫採集禁止といったことになりかねません。
持ち込んだものは持ち帰るよう努力したいものです。
次回、その②へ続く

その様子を2回に分けてレポートします。
その① " 奄美中央林道キョラムン橋付近のゴミ拾いとムラサキカッコウアザミ の駆除 "
島の中央を縦断する未舗装の林道 は、奄美中央林道と呼ばれています。
多くの林道が舗装されてしまっている現在、未舗装であるがゆえに人里離れた秘境の雰囲気が保たれている貴重な林道です。
とくに住用川に架かるキョラムン橋を中心とする辺りは、アクセスが難しいため、比較的良好な自然が保たれ、希少な動植物も多い地域です。

とはいえ、実際には全く人が入らないわけではないので、よく見ると投棄された弁当の入れ物やペットボトルなどが散見されることが気になっていました。
しかしこのあたりで清掃活動が行われたという話は過去10年間聞いたことがありません。
さらに目につくのは、キョラムン橋の上やその前後の林道に群生するムラサキカッコウアザミという外来植物です。

世界各地の熱帯亜熱帯に広まり、つい先ごろ公開された 「我が国の生態系等に被害を及ぼす恐れのある外来種リスト」 にも選定されている熱帯アメリカ原産のキク科の草本です。
奄美大島でも、すでに農耕地や集落周辺に広域に生育しており、日当たりの良い場所を好むので林内に侵入する恐れは少ないものの、除去しなければいつまでも減ることがありません。
しかしキョラムン橋周辺は、将来国立公園が指定される場合に、とくに自然の生態系を保護するための核心的な地域になることが予想される場所です。
そのような場所で外来種を放置しておいていいものか問題提起も兼ねて、清掃活動とあわせて駆除することにしました。

作業前

作業後
当日、住用チームと龍郷チームほかのメンバー23人がバスターズカーを連ねて、出発しました。
キョラムン橋に向かう途中の道が太い倒木によってさがれていましたが、チェーンソーで切断して取り除き、前進していきます。

およそ2時間の作業で、ゴミ袋およそ75袋分のゴミとムラサキカッコウアザミが集まりました。

ゴミの中には弁当の殻やペットボトルなどのほか、林道ならではのゴミもありました。
木の幹についていた、昆虫採集トラップの残骸です。


自然に親しむ方策として、昆虫採集を必ずしも否定するものではありませんが、こうした不心得な人が後を絶たないとなると、いずれ奄美大島でもトカラ列島のように全面的に昆虫採集禁止といったことになりかねません。
持ち込んだものは持ち帰るよう努力したいものです。
次回、その②へ続く
