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2015年07月04日

ゴミ拾い&外来植物の駆除活動 その②

その② ” 嶺山公園のアメリカハマグルマ駆除 ”

嶺山公園は大和村のほぼ中央に位置し、海に突き出した岬の上にある公園です。
岬には灯台もあり、眼下には東シナ海が見渡せる、風光明媚なところです。
ここの駐車場は奄美マングースバスターズも利用しており、2年前からアメリカハマグルマの花が咲いていることが気になっていました。



アメリカハマグルマも「我が国の生態系等に被害を及ぼす恐れのある外来種リスト」に選定されており(以前の「要注意外来種」という区分は、このリストで発展解消されました)、奄美大島にはわりと最近広がり始めたところです。
外来種を駆除するには、侵入時期から早ければ早いほどよく、大和村ではフォレストポリスですでに駆除が始まっています。
嶺山公園では、事前の下見の時には草刈りが行われていましたが、草刈りあとをよく見ると刈り残された茎や葉があり、また柵の外側の急斜面には、手付かずの群落が放置されていました。



およそ2時間の作業で、草刈り後に残っていたものと柵の外の群落を手作業で引き抜きました。
しかし、草刈りされていた場所の上の急斜面にもすでに広がっていることがわかりました。
この草は森の中や湿地にまで進出するので、放っておくとやっかいなことになると思われました。
奄美マングースバスターズでも、外来種問題の解決に向けて、これからもできるだけ協力していきたいと考えています。



ゴミ拾い&外来植物の駆除活動 その① の記事を読む→ URL:http://amb.amamin.jp/e526658.html


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Posted by 奄美マングースバスターズ  at 07:00Comments(0)奄美の森のゴミ

2015年06月27日

ゴミ拾い&外来植物の駆除活動 その①

4月24日 奄美マングースバスターズでは、奄美中央林道と、大和村の嶺山(みねやま) 公園の二か所でゴミ清掃と外来植物の駆除を行いました。
その様子を2回に分けてレポートします。

その① " 奄美中央林道キョラムン橋付近のゴミ拾いとムラサキカッコウアザミ の駆除 "

島の中央を縦断する未舗装の林道 は、奄美中央林道と呼ばれています。
多くの林道が舗装されてしまっている現在、未舗装であるがゆえに人里離れた秘境の雰囲気が保たれている貴重な林道です。
とくに住用川に架かるキョラムン橋を中心とする辺りは、アクセスが難しいため、比較的良好な自然が保たれ、希少な動植物も多い地域です。



とはいえ、実際には全く人が入らないわけではないので、よく見ると投棄された弁当の入れ物やペットボトルなどが散見されることが気になっていました。
しかしこのあたりで清掃活動が行われたという話は過去10年間聞いたことがありません。

さらに目につくのは、キョラムン橋の上やその前後の林道に群生するムラサキカッコウアザミという外来植物です。



世界各地の熱帯亜熱帯に広まり、つい先ごろ公開された 「我が国の生態系等に被害を及ぼす恐れのある外来種リスト」 にも選定されている熱帯アメリカ原産のキク科の草本です。
奄美大島でも、すでに農耕地や集落周辺に広域に生育しており、日当たりの良い場所を好むので林内に侵入する恐れは少ないものの、除去しなければいつまでも減ることがありません。
しかしキョラムン橋周辺は、将来国立公園が指定される場合に、とくに自然の生態系を保護するための核心的な地域になることが予想される場所です。
そのような場所で外来種を放置しておいていいものか問題提起も兼ねて、清掃活動とあわせて駆除することにしました。


                                                                作業前


                                                                作業後

当日、住用チームと龍郷チームほかのメンバー23人がバスターズカーを連ねて、出発しました。
キョラムン橋に向かう途中の道が太い倒木によってさがれていましたが、チェーンソーで切断して取り除き、前進していきます。



およそ2時間の作業で、ゴミ袋およそ75袋分のゴミとムラサキカッコウアザミが集まりました。



ゴミの中には弁当の殻やペットボトルなどのほか、林道ならではのゴミもありました。
木の幹についていた、昆虫採集トラップの残骸です。





自然に親しむ方策として、昆虫採集を必ずしも否定するものではありませんが、こうした不心得な人が後を絶たないとなると、いずれ奄美大島でもトカラ列島のように全面的に昆虫採集禁止といったことになりかねません。
持ち込んだものは持ち帰るよう努力したいものです。

次回、その②へ続く


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Posted by 奄美マングースバスターズ  at 07:00Comments(0)奄美の森のゴミ

2013年05月09日

ゴミのポイ捨ては道沿いだけではなく山の中でも起こっています。

捕獲作業をしていると山の中には結構ゴミが多いのに気がつきます。

こんな山奥にどうしてこんなものが?というものが落ちています。

1月~2月にかけての作業中に拾ってきたゴミ

一番目につくのは焼酎の空き瓶です。
恐らく昔はペットボトルというものが無い時代にチェンソーなどの燃料を入れて持って行っていたのではないかと思っています。

その次に多いのは空き缶やペットボトルで、弁当の入れ物、ガスバーナーなども目につきます。

林道入口で迎えの車が来るまでの15分位の時間で拾ったごみ

道沿いには拾う事が出来ない冷蔵庫や洗濯機等の粗大ゴミの不法投棄もよく目にします。

世界自然遺産登録暫定リストに載ったものの、外来種の問題だけではなくゴミの不法投棄の問題も今後の課題となる事でしょう。

我々、奄美マングースバスターズは山を利用する者として山に持ち込んだものは持ち帰るように心がけています。
この美しい奄美の森を維持するため、これからも持ち帰れるゴミは拾っていきたいです。

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Posted by 奄美マングースバスターズ  at 09:22Comments(0)奄美の森のゴミ